どのように進めていくのか? 3
メンタル対策
過負荷、不良な人間関係、仕事の非適性など業務起因性ストレスがうつ病の発症を促します。現代の企業にとって従業員のメンタルケアは必須となっており、大きく予防、早期発見、早期治療、治療中の管理、復職への導入などに分けられますが予防はかなり困難を伴います。長時間勤務対策でも述べましたがいくら前向きに仕事をしてもらおうとしても、管理職自体がノルマで厳しい状況にありますので部下に十分な配慮ができないという現状があります。
また成人してからストレス耐性を高めようとしても著しい向上は望めません。ある程度の基礎力は入社時点で決定されています。即ち予防策としては管理職には人間的にふさわしい(良好な人間関係を築ける)人になってもらい、従業員の適性を的確に判断し適した仕事をしてもらうことが考えられます。人間関係は最重要であると考えます。早期発見に関しては現場での気づきは先ず大事ですが、早期ということになるとなかなか難しいです。ここでは質問(アンケート)が数少ないスクリーニング方法になるのですが、1年に1~2回程度の健診時におけるアンケートではなかなか漏れを防ぐことが出来ません。1カ月あれば十分うつ病になってしまいます。
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