産業医のなりたち


繁栄と倒産

 一時的には繁栄したように見えることもありますが、砂上の楼閣のように脆く崩れ去る企業が後を絶ちません。

 企業によっては、残って欲しい優秀な人材から流出することや、有能な人材を昇進させようとしても断られることがあります。なぜでしょうか。昨今の若者の気質は根気が無いとか、やる気が無いからだ、経営者が安易に考えていると、危険です。

 終身雇用制度や年功序列制度が無くなったことは、高給だけれども不必要な人材を解雇することが出来るという点で企業には都合が良いでしょう。しかし、他方、人材の流動化が進み、労働者側からも企業に対する目も厳しくなり、優秀な人材は、中途採用で他社に異動してしまいます。その結果、代替可能な人材ばかりが企業に残ることに成り、ひいては企業自体を崩れさせることに成るのです。

⇒新しい産業医の活用